【経験談】初心者が中国語を話せるようになった方法【聞き取りは英語より簡単】

中国

どうもです。

中国語は全く勉強したことがなかったのですが、2年ほどで簡単な会話ができるレベルになりました。

この記事では私がどうやって中国語を話せるようになったのかを紹介します。

始めに

「簡単な会話」と言いましたが、「簡単な会話」=「中国で必要最低限生きて行くための会話」と思ってください。例えば、買い物ができる、レストランで注文ができる、タクシーに乗って行き先を伝えることができる、新幹線のチケットが買える、新幹線のチケットの変更ができる、などです。

また、中国語と言っても色々ありますが、ここではいわゆる標準語である「普通話」について書きます。ここでは中国語=普通話と思ってください。

それを踏まえて、英語と比べて中国語はどんな感じなのか私の感覚ですが下記になります。

・聞く&読む:中国語の方が圧倒的に簡単

・話す:英語の方が簡単

・書く:引き分け

中国語は「簡体字」といって、日本で使われている漢字を簡単にした文字または同じ文字を使っています。なので読むのはなんとなく雰囲気でわかります。

また、聞き取りは簡単ではないですが、英語と比べれば圧倒的に簡単です。英語の聞き取りが難しいと感じる理由は、一つの単語の発音を勉強したとしても、それが文になった場合には前後の単語の発音によって発音方法が変わってしまうからだと思ってます。

簡単な例でいうと、「I have a pen.」は一つずつの発音は「アイ ハブ ア ペン」ですが、実際は「アイ ハバ ペン」のように have と a がくっついて発音されます。こんな感じが無数に存在するので聞き取りにくいです。

一方で中国語はこのようなことが無いので勉強した単語は、会話文の中でも勉強した単語がそのまま聞こえるので非常に聞きやすいです。

ただ、中国語の発音は非常に難しいです。英語も難しいですが中国語の方がはるかに難しいです。日本語には無い発音が多数あるためです。これは訓練あるのみです。

書取りについては「漢字だから簡単そう」とか思いがちですが、結構難しいです。日本語と同じ漢字ならいいですが、形が違う字が結構あるので覚えるのが大変です。ちなみに私は見れば大体わかりますがほとんどが書けません。この記事では話すことについて書くので書取りについては他の方の記事を見てください。

それでは私がどうやって中国語を話せるようになったのかを時系列で追っていきます。

中国出張が増えて自然と単語を調べるようになった

ある時始めて中国出張することになったので、とりあえずお守りがてらトラベル会話の本を買いました。

地球の歩き方 トラベル会話10 中国語+英語という本です。

シチュエーション別で買いてあって、日本語、中国語、英語が書いてあるのでニュアンスもわかりやすいです。ただ、発音はカタカナで書いてあるのですが、正直日本語の発音(カタカナ)では会話できません。それでもなんとなく発音は近いので雰囲気だけ感じるにはいいと思います。

私はこの本を暇なときに眺めている程度で、これで覚えたのは数字を手で表現する方法と、あと中国での生活に役立つ4コマ漫画がちょいちょいあるのでそれを見てました。はい、ほとんど勉強してません。そもそも心の安定剤として持っていたので、その意味では非常に十分な効果はありました。

中国への転勤が決まり基本勉強を始める

中国への出張が増えてきて「そろそろかな」と感じていたらやはり中国への転勤の声がかかりました。元々中国語に興味があったので声がかかったら行こうと決めてました。が、その時点ではほとんど何も勉強していなかったので勉強しとくかなと思いました。運よく会社の制度を使ってwebでのレッスンができたのでそれを利用しました。

ECCオンラインレッスンは良かった

ECCオンラインレッスンを利用しました。

パソコンでインターネットに接続して、webカメラを使って先生と1対1で会話の練習をします。毎回固定の先生ではなく、自分で予約するときに選べます。

公式サイトからの引用です↓(入門編)

中国語独特の発音・四声を身に付け、挨拶や自己紹介、買い物やレストランでの会話など旅行で役に立つ簡単なやり取りを学習します。中国語の命といわれるほど重要な『四声』と『発音』をマスターできます。また旅行やビジネスで使える基本的な表現を学習します。

https://online.ecc.co.jp/language/chinese/

先生は日本語が上手な中国人なので安心して始められました。また、実際に会話することで会話力だけでなく聞く力も身につけられました。私の場合、完全自学だと「今日はいっか」とか怠けがちなので、こういったサービスを活用すると「強制力」が働くので非常に良いと感じました。また、中国語会話では基本が重要なことと、褒めて伸ばしてくれる先生のおかげで気持ちよく効率的に勉強ができました。これがなかったら今の自分はないと言っても過言ではないかもしれません。

現地では全く分からず

まだwebレッスンは完了していなかったものの、ある程度基本勉強はできて鳴り物入り(←褒めて伸ばされた影響)で中国入りしたわけですが、いざ現地で生活してみると何を言っているのか全く分からず愕然としました。

まあ、入門編をやっただけなので当たり前なんですがw

とりわけ最初の頃ずっと苦労してたのは、「買い物したときに会計でいくらなのか分からない問題」でした。

ECCでは購入までの店員とのやり取りは勉強したけど、会計時のやり取りは勉強してなかった(勉強してたらすみません)ので、ちんぷんかんぷんでした。

結局、金額の表現の仕方が特殊(個人的な感想)だったのが原因とわかりました。

例えば10.5元の場合、shí kuài wǔ と発音するのですがこれがわかるのに時間かかりました(←調べれば一発です)。shí diǎn wǔ yuán だと思い込んでいてずっとそのつもりで聞いてたのでちんぷんかんぷんになっていました。

これを体験してからは、分からない表現や単語など、特にネイティブはどう表現をするのか、どういう表現が自然なのかを自分で調べるようになったり、中国人の知り合いに聞くことが多くなりました。

どうやって話せるまでになったのか

単語の勉強

そもそも知らない単語が多すぎたのでまずは単語を覚えないと始まらないと思い単語集を買いました。

私がまず使ったのは「キクタン中国語【入門編】」です。

「毎日単語を10個覚える」を目標に勉強しました(できない日もまあまあありました)。CDで発音を聞け、例文も付いているので単語の使い方も分かりました。

日常での勉強

単語集での勉強に加えて日常で分からない単語に出会ったらすぐに調べるようにしました。

例えば、マクドナルドに行ってソフトクリームってどういう単語でどう発音するんだろうとか、ポテトってどうだろうとか色々気になるわけですが、その時にポテト食べながら調べるわけです。そうすると「食べる行為」と「覚える行為」がリンクされるので覚えやすいです。

実際に使っていた辞書

電子辞書を買ったのですが正直ほとんど使っていませんでした。持ち歩くのが面倒だし開くのも面倒でしかも片手で検索がしにくいので家にいるときくらいしか使っていませんでした。そこでおすすめなのがスマホアプリの辞書です。

実際に使っていたのは「中日辞書 北辞郎」です。無料なのでたまに「あれっ?」て時がありますが初心者にとっては十分使えます。

IOS版はこちら
Android版はこちら
※アプリ版の辞書について調べたところ、下記の記事が参考になりそうなのでリンク貼っておきます。有料版の紹介もあります。
中国語│私が電子辞書よりスマホ・アプリ辞書をススメる理由

仕事場でのリスニング

仕事では通訳がいたので直接会話することは基本的に必要なかったのですが、リスニングの勉強になっていました。上記の勉強が進むにつれてだんだんと何の会話をしているのか理解できるようになっていきました。さらにそこでの会話中に分からない単語があったら後で辞書で調べたりしてました。

あとは地道な積み重ね

そんなこんなで単語勉強と日常での勉強を地道にコツコツ積み重ねていったら(だいたい2年くらい)、徐々に聞き取りと会話ができるようになっていました。

(おまけ)度胸が付いた

言語を学ぶ上で結構大事なことかもしれませんが、臆せずに堂々と話すことができる人は伸びやすいと思います。私はもともとそのタイプではなかったのですが、ある時ある事に気づいたのです。

中国にはいろんな言葉がある

中国では地方によって発音が全然違うという衝撃的な事実を知たのです。標準語である普通話は一般的にテレビ番組でも使われている言葉で、北京語に近いらしいですが北京語とはまた違うみたいです。また、上海語というのもあって中国語堪能な日本人の知り合いでも意味不明と言ってました。日本でいう関西弁とか東北弁といったいわゆる「方言」とはレベルがまるで違い、別の言葉みたいな感じのようです。

それを知ってからは、「なんだ、じゃあ上海語があるなら自分語(勝手に作った)で話せばいいや」と思うようになったため躊躇なく話すことができるようになりました。

まとめ【環境は大事】

中国語しか通じない環境にいたことがかなり大きかったと思いますが、なかなかそういう経験ができない人もいると思います。そういう方向けに私の経験をまとめたいと思います。

振り返ると大事だったと感じること

・基礎をwebレッスンで勉強した
・単語を勉強した
・日常で使う単語と表現を勉強した
・ネイティブの発音を聞いていた
・聞き取りと調べることを地道に積み重ねた

中国で勉強できない人への提案

上記を踏まえて、日本で勉強したい人、中国で勉強できない人に向けてどうやって勉強すればいいのかを提案して締めたいと思います。

・webレッスンまたはコミュニティに参加して定期的にネイティブと会話をする
・単語勉強は地道にコツコツやる
・日本での日常を中国語に置き換えてみる

私の成長前後

この記事を読んでくださっている方のモチベーションUPのために以下に書いておきます。地道な努力が必要ですが数年後の自分をイメージして勉強してみてはどうでしょうか。

---中国へ転勤した始めの頃--
・買い物:通訳いないと不安
・食事:通訳いないと不安
・タクシー:通訳必須
・飛行機:通訳必須

 

---2年後---
・買い物:1人でできる
・食事:1人でできる
・タクシー:1人でできる
・飛行機:1人でできる

 

以上でこの記事を終わりにします。最後まで読んでいただきありがとうございました。ここまで読んでくださった方なら中国語への情熱をお持ちのはずです。あなたならきっと話せるようになると思います。頑張ってください。

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