【男性向け】初めての出産は不安がいっぱい!?育休を取って人生を豊かに【2021年】

働き方

男の私が1ヶ月間の育児休職を取ってみたので、その時の状況や心境をシェアしたい。

育児休職を取ろうと思った経緯

まずそもそも育児休職を取ろうと思った経緯については大きく3つあった。

  • 妻側の両親がサポートできない状況だった
  • 第1子ということもあり妻も私も不安だった
  • 自分自身、子供との貴重な時間を過ごしたかった

本当は半年くらい取りたかったのだが、仕事と収入面を考えると1ヶ月くらいが妥当と判断をした(今思うと2ヶ月くらいでもよかった)。ちなみに育児休職中は育児休業給付金(賃金月額の67%)というものがもらえる。なんとありがたいことか。日本の制度に感謝しかない。

育児休職を取得したい旨を伝える

育休取得でまず注意すべきことは、事前に伝えること。これは人として当たり前のことだが具体的にどのくらい「事前」がいいのかは社内規定を確認したほうがいい。ちなみに自分の場合は出産予定日の2ヶ月くらい前に伝えた。少しドキドキして伝えたのだが意外とあっさりOKを貰えた(引き継ぎをしっかりやるように言われたくらい)。

申請のスケジューリングがややこしかった

次に社内での申請についてだが、これがややこしかった。育休の制度自体は男女問わず取れるようになっているのだが、如何せん女性が取るのを前提として制度が作られていたため男の自分が取る場合には申請のタイミング等で辻褄が合わない部分が出てきてしまった。総務の担当者は「男性に育休の説明をするのは初めて」とも言っていた。

女性の場合は、産前休暇→産後休暇→育児休暇の順なのだが、
男性の場合は、生まれたその日からいきなり育児休暇になる。

まず前提として、申請というのは原則は事前に行うものである。ただ、出産する日が分からないため事前申請ができない状態になる(出産予定日はわかるがほとんどの場合は数週間ほど幅がある)。女性の場合は産後休暇があるためその期間中に申請をすれば問題ないが、男性の場合は出産したその日から育児休職なので事前申請ができない。

自分がいた会社は臨機応変に対応してくれたため事後申請でも問題なしとなったが、この辺のスケジュールは注意して確認した方がいい。

出産間近

出産予定日の2週間くらい前になってくるとそわそわが収まらなかった。ネットで調べると初産は早まるとかなんとか書いてあったりして(遅まる説もある)気が気じゃない。そんなこんなで出産予定日を過ぎ、陣痛が来なかったためただひたすら待つことになった。

破水

出産予定日を1週間ほど過ぎたある日、妻から「破水したかも」と連絡が入った。
私は職場にいたため急いで帰宅して妻を病院に連れて行った。コロナの影響で私は一緒に中に入ることはできなかった。そのため病院の駐車場で妻からの連絡を待った。

しばらく待ち、そのまま入院することになったと連絡を受けた。私は予め妻がまとめていた入院用のスーツケースを渡しに行ってその日は帰宅した。

今思うと破水の連絡を受けてすぐに帰れる環境は重要だった。

入院してからもただ陣痛を待ち続けた。入院してからは妻と私は毎日連絡を取った。陣痛が来なく不安になっていたある朝(入院してから3日後くらい)、急に病院から電話が入った。お腹の子供の様子がおかしいため緊急で帝王切開をする。と。

不安でいっぱいの出産

連絡を受けて私は急いで病院に向かった。道中は頭が真っ白で不安でいっぱいだった。30分ほどで病院に着き、看護師さんから産まれたと教えてもらった。少し安堵したが妻と子供の状態がまだわからず不安な状態で待っていた。私が待っていた場所は新生児集中治療室の前だった。「少しすると赤ちゃんが通るかも」と言われていたのでエレベータを気にしながら待っていた。すると、医師一人、看護師一人がベッドに乗ったケースのようなものを運んできた。中には生まれたばかりの赤ちゃんがいた。「xxx(自分の苗字)です」と言って近付き、「お父さんですね。生まれましたよ。」と言ってくれ10秒ほど見せてくれた。元気に泣いていて手足もしっかりしていることくらいしか確認できなかったが、少しだけ不安が取れたようなそんな気がした(そう思わないといられなかった)。

それから1時間ほど待っただろうか、今度はベッドに乗せられた妻が運ばれてきた。妻は顔を合わせると泣いてしまった。安堵・不安・嬉しさなど色んな感情が入り混じっていたと思う。「お疲れ様」と伝えて手を握った。私も色んな感情が込み上げてきて泣きそうになったが堪えた。あまり会話をすると涙がこぼれそうだったので簡単な会話になった。

入院生活

産後は母子ともに入院となった。帝王切開だったため自然分娩と比べて少し多めに入院する(順調に行けば7日間くらい)と聞かされた。妻は一般病室、子供は集中治療室で入院となったため、妻と子供はまだ顔を合わせていなかった。妻と子供の体調も良くなかったため心配だったがコロナ渦のため夫の私は自宅で待つしかなかった。妻は熱が上がったり下がったりを繰り返していたため抗生剤を投与していたがそれでも熱が安定しなかった。子供は生まれてから心拍が安定していなかった。そんなこんなで出産後3日経ったくらいにようやく母子が対面できることになった。妻は集中治療室でケースに入った子供の姿を動画に撮って私に送ってくれた。綺麗で元気そうだった。早く3人で生活したいと思った。
それから数日経って妻の熱が安定しなかった原因がわかった。母乳が張って熱を帯びていたとのこと。母乳を搾り出すことで熱が安定した。ひとまず妻の方は安心できた。子供の方はというとまだ若干心拍が安定していないこともあったようだが着実に良くなってきていた。

退院

子供は順調に回復してくれたため予定通り7日間で退院することができた。退院の日はあいにくの本降りの雨だった。コンパクトカーにチャイルドシートを載せて緊張しながら病院に向かった。
病院には約束の時間の30分くらい前に着いた。しばらく待ったが時間を過ぎても退院できず、何かあったのではないかと不安にさせられた。しかし、しばらくすると何もなかったかのように退院となった。その日はちょうど退院する人が多く忙しかったらしい。
生まれてから約1週間、子供と妻と私の3人が初めて一緒に会うことができた。看護師さんに教わりながら緊張して初めて抱っこをした。かわいいのはもちろんだが、それよりも抱っこの要領がわからず緊張の方が大きかった。子供を初めて車(チャイルドシート)に乗せるのにかなり手こずった。てこずっている間に子供は大泣きし、雨も強くなっていた。ようやく車に乗せて家に向かった。安全運転にはいつもの100倍気をつけ無事に家族3人家に帰ることができた。

初めての育児

初めの頃は妻の体調が良くなかったため私がほぼ一人で育児、料理、洗濯などをやったのだが、かなりキツかった(お互いの両親は訳あって来れなかった)。ただそれと同時に育児休職を取って本当によかったと思った。
子供には3時間おきにミルクをあげ、その間の時間で料理や洗濯、掃除をし、自分の睡眠時間も確保しないといけない。もし育休を取ってなかったらと考えた。何もできない子供と寝たきりの妻だけでは本当に死に直結してしまうと思った。
1週間ほどで妻も少し動けるようになってきたため少し私の負担が減った。たかが1週間だがかなりキツかったのを覚えている。本当に全ての男性が育休を取るべきだと思った

2022年12月追記
息子は元気に育っています!

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